再生医療のアンチエイジング

美容医療に革命を起こす(かもしれない)アイソラゲン社の軌跡

アイソラゲン社(Isolagen,Inc.,)は1995年テキサス州ヒューストンで設立された、バイオテクノロジーの会社である。 現在はペンシルバニア州EXTONに本部があり、Houstonは研究開発セクションの拠点となっている。

同社の技術は「Isolagen Process」とよばれ、患者自身の細胞を摂取してその中から繊維芽細胞(コラーゲンを産生する細胞)を分離し、 何千もの繊維芽細胞に培養してから注射器で再び患者の患部に戻し入れるという目新しいプロセスであり、化粧品や美容外科、歯周病、 再建歯科治療の分野に期待が持たれる要素を持った技術であった。

患者自身の細胞だけを使ってさまざまな問題を解決していくという点において、これまで存在しなかった手法である。

この技術の起点はこの会社設立の前の1990年代初め、細胞生物学者のMs.Marko(同社の研究員)が患者の細胞をどのような手段で刺激したら コラーゲンを作り出させることができるのかを試行錯誤していたことからはじまる。 この研究のなかでMs.Markoは、患者自身の皮膚から採取した繊維芽細胞を培養し細胞分裂を繰り返させて後、 患者自身の顔の皮膚に注射器で戻しいれるというプロセスを生み出した。

繊維芽細胞はコラーゲンを産生する細胞で、加齢と共に産生能力は衰える。 すなわち、この細胞を元気にさせて再び体内に戻してあげることで、コラーゲン産生能力が復活するというわけである。当時は細胞の取り扱い がさほど厳格でなかったからこそ、このような調査・研究ができ成果を得ることができたが、今だったらFDAの規制により研究に相当な遅れがでていたか 研究の成果が得られていなかったといわれている。

この研究成果をIsolagen社はMs.Markoともども手に入れるのであるが、この成果を元にDr.Bossはしわ、陥没、傷跡の治療といったテーマに着手する ことになる。まもなくDr.BrossとMs.Markoはクリニカルサポートを請求しKeller、Chermoffといった医師も参加する。 1995年〜1999年にかけて、同スタッフのほかに200名余りの医師と共に、このアイソラゲンプロセスをおよそ3,400回、1,100名の患者に対して 使用した。

1999年になると、FDAがこれらのタイプの製品は医薬品に当たるとして規制をかけ、Isolagen社に対し販売を中止するよう命じた。 これによってIsolagen社の大きな上昇の波は減退するが、今度は医薬品としての承認を得るための治験の申請を行い、 2004年には第三段階までクリアしている。同社では米国そして英国にて、医薬品として売り出そうと計画しているようだ。

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